私の日常日記

治療の終わり「先生ありがとう」

先生ありがとう

精神科への受診に終わりがきていることを感じながらも、何処かで、何故だか、自分から受診を終わりにする自信がありませんでした。

いつか、自信が持てるようになるまでは、仕方がないから受診を続けようと思っていました。

私の治療内容は、自分の感情や考えを信じて(自分を信じる)、自分で考え、自分で決めて行動する、そんな元々持っていた私の自尊心や自己肯定感の回復だったことに5年という年月をかけて気が付いていきました。

ですから、先生に「どうすればいいですか?」などという甘えた気持ちに応えてもらうことがない厳しい道のりでもありました。

そんな治療を経て回復した私は「自分で決めて、受診を終わりにする」ことを決めなければならないことはわかっていても、どこかで、何故だか、自信がなかったのです。

 

受診が終わった日

 

受診が最後となった日の2つ前くらいの受診日だったでしょうか、自信が持てない私は主治医に「先生、私が自分で決めなければならないのは分かっているけど、私には長い受診歴と病人扱いを受けて来た過去がある。先生からは言えないことも分かっているけど、最後にお願いできるなら、先生の方から私を自由にして欲しい」

そう、伝えてみましたが、返ってきた言葉はいつもと同じで

「〇〇さんが決めていいんですよ」だけでした。

 

精神科受診が、本当に終わりになった日は、子供の受診日でもありました。

子供の予約が先でした。子供専門の病院がない中で、立ち上がった児童外来の忙しさは専門家ではない私でも理解のできるものでした。

そんな忙しい病院へ熱意を持って志願し、多くの子供さんを診察してあげたいと言う思いで勤務してくれる先生方には、感謝しかありませんし、その多忙さを思えば、親との時間が取れない現状の中で、説明不足や意見や気持ちさえ擦れ違うことにも仕方がない、と親である私は我慢をしながらも理解をしてきました。

しかし、その日、

子供の診察の中で「複雑な家庭環境であるだけに、複雑である」と言うようなこと言われました。さすがにこの言葉に対してはスルーすることができず、

「現在の子供との家庭が複雑だと言う意味ですか?」と聞き返してみました。すると「そうですね」と返事が返ってきました。

「複雑な家庭は、私の家庭だけではなく、多くの複雑な家庭があると思いますし、今は問題がなくても複雑な事情が起こる家庭もあると思います。だから、私と子供の生活だけを特別視されるのは心外です」と、本音をぶつけました。

先生からは「お母さんが複雑でない、と思っていてもね、子供にとってみれば複雑なんですよ!」と冷たく声を荒らげられて言われてしまいました。その上「何なんだ、このお母さんは・・」と不満と差別視する表情を読み取れてしまったから辛かったですね。

私は、自分の家庭が複雑でないとは思っていません。しかし、複雑な家庭なんてどこにでも存在するし、今現在、何も問題がなくても、生活上には複雑な問題が起こってくることもあるものです。

そんな広い意味で、言った言葉でしたが、擦れ違う私と先生の意見や気持ちに、今までの我慢と重なり受け止めきれずに辛い気持ちになりました。

そんな辛い気持ちを持ちながら、次に私の心理面接の時間となりました。

その頃の心理面接の内容は、以前のように何かを考えさせる流れはなくなり、受診日までの様子を質問されては、答えるだけの流れになっていました。

その日も同じように「息子さんの受診でしたよね?どうでしたか?」から始まり、友達や周りの人へ話や相談しているような内容の質問ばかり。

周りの人へ話をしている内容を同じように話していることで、心の中では「うるさい、うるさい、もう放っておいて」と心は叫んでいました。

確かに、数ヶ月前なら周りの人へ話をしている内容を話せずに「どうしたらいいのか分からない」と自分がブレて辛くなることは多かったと思いますが、今はもう自分がブレることはなくなり、ブレても立ち返る自分がいる安心感がしっかりとある私にとっては、先生の質問形式がうるさいと感じてしまうことも理解していました。

日常生活の中でも、精神科へ受診していることで嫌な思いはたくさんありました。

「具合悪くて寝込んでないですか?」の質問もそうでした。「具合は悪くありません」と答えつつ不愉快。「不安定になると困るから」も同様。不安定って何なんですか!?と言い返したいほど不愉快。子供のことで相談しても、返ってくる言葉は「先生は何て言っていますか?」

毎回「病院は、何かを聞いて答えてくれる所ではありません。私の治療は・・・」と説明し続けても同じ言葉を言われるので、抗議したところ、何かが変わるかと思えば「次の受診日はいつですか?」に変わっただけで不愉快。

精神科へ受診していることで受ける誤解や偏見も辛かったですね。

 

そんな経緯や想いの中で、今度は私の主治医の診察がありました。

主治医の顔を見たとたん、言えない本当の思いに堪えきれずに、涙が溢れてきました。

子供の主治医とのやりとりだけは話ましたが、それ以上の言葉は何も言葉にはなりませんでした。

そんな状況の中で、主治医から

「ちょうど年末で区切りも良いので、治療にも区切りを付けて、ここで治療を終わりにしましょう」と笑顔で伝えてくれました。

主治医の方から、一歩を踏み出すようにと背中を押してくれました。

その時に出た私の言葉は

「先生、ありがとう」でした。

 

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「ありがとうございました」ではなく、「ありがとう」と言う言葉が自然に出たことが嬉しかったです。その言葉は、一人の人間として向き合い続けてくれた主治医に対して、対等な感覚があってこその言葉だったからです。

人は、立場の違いなどを尊重しなければいけませんが、基本的には同じ人間同士なので、対等であるという感覚は大切なものです。人より優れている、人より劣っているなどの優劣を付けるなら、生きる中で、見えている世界が違ったものとなってしまうでしょう。

平等で対等であるという感覚が育っていないと、自分の意見や気持ちを伝えることが難しくなってしまいます。

 

こんな経緯で、私の長い治療に終わりがきました。

主治医からは言ってはもらえないと思っていた言葉を、私の想いを受けてくれ、そして自由にしてくれた先生には、心からの感謝でいっぱいです。

単純に嬉しいですね。

そして、やはり「先生、ありがとう」と思います。

 

今頃になって思い出す言葉

 

通院に終わりがきて、1ヶ月が経ちます。

何かと事情があり、忙しい中で、穏やかで幸せな毎日を過ごしています。

あまり自分のことを振り返っている時間がない中で、こうやってふと振り返ってみると、心に浮かんでくる言葉がたくさんあります。

「あなたの持っている潜在的な強さには、本当に強いものがある」「あなたは自分を持っているから良くなる」「あなたは、自分の状態や状況を適切に感じとれていて素晴らしい」「あなたの自分の意見を言える所は、本当に素晴らしい」「あなたは自分で考え行動できる人」など。

言われた当初は、何の前後の脈絡もなく言われるので、いつも「何のことやら?」になっていましたし、時には「そんな強さがあったら、病院通いをしてないよ」と心で文句を思っていたりしました。

今思うと、さすが精神科医ですね。実に私の根本的な人格を見抜いて治療して下さっていたと頭が下がります。

そして、心に残る言葉通りの自分であると思える今は幸せですし、そんな自分が大切で好きです。

 

今後の受診

 

今後は、絶対に精神科へ受診しない、とは思っていません。

風邪をひけば、内科へ行くように、体調が悪くなるようなことがあれば、早めに受診すればいいや〜、と気楽に考えています。

最初の方で書いたように、人生にはいろんなことが起きるものです。そんな複雑な状況から体調を崩すことだって当たり前に起こりうることですから。

 

複雑性PTSDの症状は完全になくなったか、と言うとそうではありません。

時々、フラッシュバックを起こして、怖いと感じることがあります。そして、ベットに入ると何故か小刻みに震えています。人間、こんなにも小刻みに震えるものなんだと感心してしまう症状があります。恐らく、以前の生活で使っていたベットを使っていることや、似たように自分好みの肌触りの良いシーツや毛布の感覚からフラッシュバックするのでしょう。

ベットを買い替えようかな、と思いつつも、震えていても眠れるからいいや、とあまり気にしていない所も、私の強さの一部かもしれません。

 

私は、自分のことについては、あまり書きたくないのが本音なんですね。でも、今は、この5年間の治療と思い出を整理したい気持ちと、ブログを書いていく上では、こうやって書くことで、区切りを付けないと前に進めないように感じているので書いてみることしました。

 

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