伝えたいこと

許さないことによって許せる

許さないという選択

「許すことによって 許される」なんて言葉がありますが、そもそも「なぜ許さなければならない」のでしょうか?

 

 

今まで「許す」ことが大切だと思っていました。「許さなければ」とも思っていました。

人生を少しだけ長く生きてきた中で「許さない」ことも大切なのだと気がついたのです。

きれい事で固めて、自分の心に蓋をして相手を許してたとしても、それは「許す」ことではなく単に自分の思いに蓋をして我慢しているのです。

「許さない」という選択をした後にあるのが「許す」ことだと思うのです。

私は、母のことで大きな葛藤を抱えていました。子供の私は母のいろんな姿を見て育っていますから、そこには母が慎ましく生活してる姿とか一人頑張る後ろ姿などがあるんですよね。同じ母親としての思いっていう部分もありますし。

でも、一度も肯定してもらうことがなかったと言うより、人格否定で育った私の生き辛さはとんでもなく大きくて、それらを克服するための努力と時間は並大抵のものではなかったです。その中で自分の人生全ての時間において、母を許して生きてきました。

しかし、自分の人生だけを見た時に母を許さないという選択が生まれました。

母を庇わずに自分だけに目を向けると、自分がとても可哀想でした。「許さない」と選択ができたことで、初めて自分が自由になりましたし「自分が」という主体性が自分に返ってきました。

母を庇うなかで、本当は自分が我慢しているのだと気がついたんです。

少し掘り下げると、小さな子供は母親に依存しなければ生きていけませんから、母親の言うことには従いますし、母親のご機嫌だって取ります。

私は、小さな子供と同じことをしていたんですね。母は親ですから、私を育てる責任がありそれは母の問題です。そして育てられた私がどう思うかは私の問題。そう区切りをつけた時が「許さない」の選択だったのです。

「許さない」選択をしたことで、母には言いたいことを言ってすっきりしていますし、これで人格否定されてまでご機嫌をとる生活がなくなり快適になりました。

そして

「許さない」とまでに思った想いは、遠くへと小さくなっていきました。

でもそれじゃあ、お母さんが気の毒?親子なのに?と言いたいですか?

 

親子であっても別々の人間なんです。そう分けて考えないと、人生そのものがどちらの人生か分からずに流れていってしまいます。

ありがちなのが「子供に自分の面倒を見させようとする親」

子供自身が親の考えに巻き込まれていて、親の面倒をみることが自分の考えによる自分の行動だと疑わない人もいますよね。こちらもまた哀れ。

私は自分の子供には「正しいものの見方と正しい批判」と教えています。親は見本や手本ではなく、サンプルだ!と教えています。

正しいものの見方で、私をサンプルにして踏み着けて自分の世界へ向かってほしいと思っています。

さて、私の話が長くなりましたが、

その他で「許さない」ことの大切さを書きますので、賛否も含めて考えてみて下さい。

 

子供にどう教えますか?

もし子供から「自分を嫌ってる子がいるけど、どうしたらいい?」と聞かれたなら、どう答えてあげますか?

私なら「あなたを嫌う子を好きにならなくていいよ、あなたを好きだと思ってくれる子を大切にするといいよ」って教えます。

ここが基本だと思います。自分を嫌う人をわざわざ好きになる必要ありません。

自分を大切に思ってくれる人を好きになればいいだけ。自分が望む人を自分が選ぶ、ただそれだけのこと。

それが出来ないばかりに対人関係に問題を抱えがちになるのでは?

人から良く思われたくて、嫌な思いをしても我慢してしまったり、なかったことにしてしまったりしていませんか?

自分が嫌な思いをしているのなら「許さない」でいいのは?

きちんとそう感じてあげられると嫌な人からは自ずと距離をとろうとすると思うのですが。

嫌な思いに蓋をしちゃうと辛くなってしまいますよ?

 

いじめにあっていた人

大人になってから「中学生の時にいじめにあっていた」と話す人がいます。

そして「あの時は本当に辛かったけど、もう大人になったから相手を許している」と言います。

あの時の辛さを大人になったのだから、と抑え込んでいる思いが見え隠れしていてこちらが辛くなることがあります。

私は、いじめに対しては双方の問題があるにせよ、絶対的に弱い者をいじめるのは間違いであると思っています。

 

ムシャクシャするからと、バケツを蹴飛ばしたとするなら、バケツには何の罪もありません。

人生で抱えきれないストレスがあったからと、通り魔として人を刺すのであれば、通行人には何の罪もないのです。

いじめはこのバケツと同じです!!

置いてある場所が悪かったのかもしれませんが、だからと言って蹴飛ばされるような罪はないのです。

罪もなくいじめられた子供の痛手は相当なものがあるはずです。それを簡単に「許す」ことなど到底できるわけがありません。

大人になり、いじめた奴に行き会ったなら

「お前は最低な人間だったな笑」とか「やあゴミカス君、今でもいじめやってるの?wwwwww」とでも言ってやれたなら気分はスッキリしませんか?

無理に辛い気持ちに蓋をしてしまわずに「許さない」って本当の気持ちを大切に感じてあげましょうよ。

許せるわけないですよ。それだけの思いをしたんですから。

誰か、じゃないのです。自分が!それだけの思いをしたんです。

自分で自分を庇ってあげなくて、誰が庇ってくれるのですか?

 

人生は奥が深い

「許すことによって許される」ではなく

「許さないことによって許せる」

なんて思いが出てくるのですから。

 

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