伝えたいこと

野良猫の悲惨な実態。今だから語れること。

野良ねこ母さんが守る子猫の運命

ついに3月になりました。

野良猫の出産が始まります。もうこの時期だとお腹を膨らませた母猫をみけた方もいるかもしれません。

私は2年半前までかっこよく言うと地域猫コーディネーターをしていました。普通に言うなら地域猫活動なんですが。

それと同時に動物愛護推進委員を県の委託で引き受けてもいました。

しかし、地域猫活動を辞めてもなお野良猫たちが気になってしまいます。

地域猫活動は、野良猫の問題を地域内で解決していく方向を探り、地域内で解決にもっていく活動になるので、基本的には保護や譲渡はしません。

 

(不妊手術の為に捕獲、怯えている野良猫)

 

過酷な環境で生き抜く猫たちを見てきた中で、

今回は野良ねこ母さんの思いと子猫の悲惨な実情についてになります。

 

猫は自立型の動物で、単体でも群れでも暮らせる動物です。そして必要なことには学習能力の高い動物です。

野良ねこ母さんは、野生動物ではありません。どこで子供を産むのかを自分で考え、誰の手も借りずに出産し、子猫を守り育てます。

そして、人間に見つからないようにと、母猫は子猫が鳴くと軽く噛んで鳴くなと教えます。だから野良猫の子猫は鳴かないのです。鳴く時は命の危険があるときなのです。

野良ねこ母さんは、餌不足と人間から子猫を守るために4ヶ月以上にも渡ってお乳を飲ませていることはとても多いです。

飼い猫であれば、一ヶ月を過ぎた頃には普通の餌を食べ出しますよね。

四ヶ月の子猫ってもう随分と大きくなっています。

自分が食べることさえままならない中で、お乳を与え続け子猫を守ろうとするその思いはもはや私たち人間の母親としての思いと一緒です。

そうやって命がけで守った子猫たちの殆どが生き残れません。

皆さん、ご存知だったでしょうか?

一匹のメス猫の年間の出産頭数は10〜20匹以上です。

この数の子猫が育ったなら、翌年には三倍近い数の猫が増えているはずです。

野良猫が近くにいる方は思い返して見て下さい。それだけの子猫がいますか?

消えたのでも、どこかへ行ったのでもなく、死んだのです!

これからの季節、過酷な環境の中でまた子猫が産まれてきます。そして死んでいきます。

 

野良猫たちは、生きる為にカエルやヘビなども食べています。しかしカエルやヘビなどを食べることから寄生虫に感染してしまうのです。

猫の体力のあるうちは、寄生虫も寄生先の猫が死んでは自分たちも死ぬことになるので、猫の命を奪わないように寄生しています。

しかし、母猫が感染していることで、子猫に母子感染してしまうのです。子猫は体力がありません。寄生虫からの下痢で衰弱死してしまうことはとても多いのです。

感染性の風邪も命を落とす原因です。一つの群れに10頭以上子猫がいても子猫が全頭命を落とすことは希ではありません。

成猫でも、環境が過酷すぎるとバタバタと命を落としていきます。例え感染性の病気でも、よほどの死亡率高い病気ではない限り飼い猫なら助かる命なのに野良猫たちは簡単に命を落としてしまうのです。

野良猫の平均寿命は3年 と言われています。

今の時代、飼い猫であれば20年も生きる猫も増えてくる中でたった3年しか生きられない原因が過酷な環境なのです。

 


ベルに生きてほしくて

この動画は、昨年の秋に寄生虫からの下痢で衰弱している中で川に落ち流されていた子猫です。小さな息子がこのブログのために YouTubeに投稿しくれました。

 

動画の子猫は回復し始めてからの姿です。

たまたま通りがかった川の近くで、子猫が悲痛な声で叫んでいました。子猫がそうやって叫ぶときは命の危機に瀕している状態ですから、声を頼りに探したところ川に流されていました。

助けてすぐに低体温症の手当てをしてあげました。

あれだけ叫んでいたので、すぐに回復するかと思ったのですが嘔吐と下痢。食べ物なんて何も出てきませんでした。胆汁の色さえない透明な水と虫。嘔吐物も虫。下痢も虫だけ。動くことも出来ず、針のない注射器でブドウ糖を与えつつ、病院で点滴や治療をしていたときの姿は余りにも悲惨なため写真には残しませんでした。

さすがに私も助からない覚悟をして看病してきましたが、動画の様子のように元気になり、無事に保護ボランティアさんへ託すことができました。

この子猫は「はぐれ猫」

母猫が寝ぐらから連れ出すようになると、母親からはぐれてしまう子猫がいるんです。

もし、はぐれ子猫を見つけたら一匹だけなので、何とか助けてあげてほしいと願います。

 

捨て猫と保健所の実態

これからの季節は、捨て猫もとても多くなります。

狙われるのは学校や大型店。山沿いの農村地帯など。優しい子供や優しい人を狙って置いていくのでしょうが、子猫を拾った優しい人がどれだけ心を痛めなければならないのか。

飼ってくれる人を見つけてあげたいと拾ってしまったがために自分が保健所へ連れて行かなければならない状況になってしまうこともあります。

中には「捨て猫がいたから」と保健所へ簡単に連れていけれる人もいます。

そんないろんな思いで連れて行く保健所は5月〜6月あたりには子猫だらけになっています。

保健所内で伝染性の病気がでると、処分される前に子猫たちは死んでいきます。

保健所に動物愛護団体が関わっているとボランティアさん達が助けるために動いてくれますが、ボランティア団体が関わっていない保健所では処分頭数が減る訳ですから都合がいい。

動物愛護管理法が改正され、保健所は飼い猫の引き取りを拒否できるようになり、何の対策のせずに殺処分頭数を減らして報告している現状もあるんです。

処分したいのに、保健所が引き取ってくれないのだから、捨てるしか方法がなくなる現実もある。引き取りをしてくれないから、飼ってもらえることもあるのもまた事実。

処分したい人は本当に処分したい気持ちが強くて、一年頑張って飼ってもやはり処分したい。これも現実。

今のペットブームが私は怖い。

元を辿れば、みな飼い猫なのです。

 

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野良猫の餌不足から悲惨なことに

賢い野良ねこ母さんは、他の猫にごくたまにであっても餌をくれる人をどこかで見ていて覚えます。

そして、自分の餌場がなくなって困ったら、子猫を連れてその人の前に姿を現すようになる。かわいい子猫を連れた姿を何度も見かければ、つい餌を与えたくなる。

野良ねこ母さんは、こうやって知恵も使う。

そして子猫にまずは食べさせる。余れば自分が食べる。

何だか昔の時代の母さんみたいだと思いませんか。

 

賢い母さん猫の次の話が悲惨で申し訳と思いますが、こちらの話も胸が痛い。

餌不足が深刻になると友食いが始まることがあります。

メス猫が産むとオス食べてしまう。猫は肉食動物なんですね。だから一度食べてしまうと餌がないと次も食べる。更に餌不足が深刻になると恐ろしいことに子猫だけではなく、弱った成猫が食べられる。

これ、猫の話なんですよ。

餌やりをして猫を増やしたが、餌を与えられない状態になり餌不足から始まるケースや外飼い(家には入れないで多頭飼い)している家では餌代が間に合わないことから餌不足になる。当然、不妊手術する費用も出せない。ここから友食いが始まるのですが、その家の方にしてみると都合がいいんです。餌代が浮きますし不妊手術しなくていいのですから。

人間の無責任さが問題を作っているのです。

私たちが、どんなに厚着をしたとしても、外で暮らしていくには過酷すぎます。

猫たちも同じなのです。

 

どうか、捨て猫をしないで下さい。

野良猫へ不妊手術を受けせてあげて下さい。

手術をしてあげることが、

どれだけの小さな子猫の命を救えることになるのか。

今年もたくさんの子猫が産まれ、そして死んでいく。

何とかならないのだろうか。

 

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