助けられないのに地域猫シュミレーション

猫を助けなきゃ!

だめだ、だめだ、猫のことは忘れろ!と言い聞かせても

今日の猫現場が蘇ってきてしまう。

 


photo credit: N’Grid Regarder les flocons de neige via photopin (license)
 

始まりは、四ヶ月前の12月頃のこと。

「飼い猫を一時的な感情で捨ててしまった、後悔しているので助けてほしい」と相談を受けた。

室内飼いの猫である。初めての外の世界で不安と恐怖の中でトボトボと歩く姿が私の頭の中によぎる。地域猫活動を辞めて2年と少し。この猫を捨てきることができなかった。

 

猫はいなくなった場所から三日以内であれば、半径300メートル以内にいると言われている。

手作りのチラシを作り、ポストへ投函しながら、ここはと思う家には声をかけた。ここはと思う家を見つけるのは、これまでの経験からきているので私にはたやすいことだった。

そんな中で一軒の餌やりをしている人の情報をもらった。捨てられた猫が、お腹を空かせ姿を現す可能性は高い。しかもその辺り一帯では、その家一軒しか猫に餌やりをしていない。

しかし、ここですぐにはこの家を訪ねない。協力者になるかもしれない人物には経験上、すぐには接触しないことがいい。まずは近所の様子を窺うがここでも近所には一切声をかけない。近所の関係性がわからない以上は、外堀から探る。離れた位置に住む方からの情報ではかなりの嫌われものだ。ボロクソに言われている。猫の餌代にお金を使ってしまい自分の食べる物に困り、近くの商店でツケで買い物をしているとの話もあった。

留守を狙って猫おじさんの家の様子を見る。

確かに多数の猫に餌やりをしていることはわかるが、思っていたよりはキレイである。猫が開けてしまった玄関からそっと室内を見ると大量の餌と大量の猫砂。これがカモフラージュでないなら、猫たちはお金をかけてもらっていることになるが、その時点ではカモフラージュでない証拠は何もない。

この猫おじさんの家には、チラシだけを置いてきた。

そして案の定、連絡がきた。四ヶ月前のやりとりは電話とLINEのみで実際に会うことはなかった。

当時の話では「自分は親の遺産で暮らしていて、知り合いに高利でお金を貸しているから経済的には困っていない。猫の不妊治療も間に合わない時もあるが、できる限りやっている。自分の猫がいなくなってしまいノイローゼになったことがあったので今回の件は大変気持ちがわかるので連絡した。ここらで餌やりをしているのは家だけなので現れる可能性があるから協力したい」

そんな話から連絡を取る中で

「実は自分がいなくなった猫でノイローゼになったのは、他所からきた野良猫が原因で、自分の猫がその野良猫に追われていなくなってしまったことと、他の猫たちをも攻撃するから仕方なく警察などに相談の上「安楽死」させた」と話してくれたが、さらに話を聞いているとあちこちでトラブルを起こしている。

ここからは箇所書きにしよう。

  • 獣医の手術ミスで警察沙汰
  • あちこちの野良猫に餌やりをしているので、餌をばら撒かれ猫が増えることを心配する近所とトラブル
  • 親の遺産相続でもめた弟に遺産放棄をさせる為に脅して放棄させたと話す
  • 放棄させた弟が墓参りに一度もこないことが許せず、毎月他県に住む弟夫婦の家へ行きいやがらせをしているが、これは自分のストレス発散であると話す

ここまででもかなり厄介そうだ。しかもこの話で猫を一匹殺している。

それが、四ヶ月経った今回、画像付きでLINEがきた。

「よく似た猫が現れた」と。

 

飼い主のご夫婦に確認すると80〜90パーセントそうだと思うと言う。私もこのご夫婦は知り合いなので、猫も知っている。送られてきた画像の画質が悪くて、画像では判断がつかない部分があった。

その後、猫おじさんから猫のビデオが撮れたからと連絡が入った。不気味さが強い方なので娘を同伴させ、確認に行ってきた。

 

室内はキレイ好きな奥さんが見たら間違いなく「猫がいるから汚い家」と判断するだろうが、一人暮らしの中高年の家であれば決して珍しくない程度に片付けられている。猫の臭いも全くしない。猫が多いことを抜かせば特には問題はない。

 

問題のビデオを観せてもらうが、探している猫ではなかった。そこから嘘つきおじさんと呼ばなければならない話へと繋がっていく。

 

箇所書きにしよう

  • 安楽死させた猫の話は一年前の話として聞いていたが、今年の2月にストレスから閉じ込めて殺したに変わっていた
    それが複数いるニュアンスが含まれていることを感じる

 

  • 他所から野良猫が紛れこんでくるストレスで自分が持っている捕獲器で三匹捕まえ、山へ捨てに行ってきたが皆帰ってきてしまった。そして今は一緒に暮らしていると言うが、捨てた猫はそれだけない感じがする。

 

  • 実は私が探してた猫も捕まえて捨ててきてしまったが、2日後に帰ってきて今も時々姿を見せる。だったら飼い主の家に帰ってたのでは?

 

  • 今年の2月に殺した猫は仕方がなかった。自分にも襲いかかってくるほど凶暴で顔面に怪我をしたほど。と言いながら顔面の傷を説明するが傷はもう何年も経過している深い傷である。猫に襲われてもあの深さにはならないだろう。

 

  • 記録や日記を付けているようで、ノートは実際に何冊かあり、それを見て不妊手術の経過や頭数を説明してくれる。実際に不妊手術を受けていないと知らない情報を話しているので手術を受けさせたと思われるが、お腹のパンパンの妊婦猫が歩いていることに疑問を感じる。

 

  • 不妊手術が間に合わなくて産んでしまった子猫を山へ捨ててきた話もあった。

 

  • 記憶が曖昧な様子。本人も記憶がなく殺った、とも言っている。認知症の始まりなのか、ストレス反応なのか判断が付かない。

 

  • 通されたベランダ越しの部屋には、大型の入れ物がいくつかあり、大量に置かれた猫の餌。これは私へのカモフラージュ?家の中を出入りする猫は、その餌には寄り付かないことから満腹であることはわかる。なのに大量の餌を置いてある意味は何だろう?

 

  • 餌やりしているガレージなどの餌鉢の数が多い。確認した室内とベランダと合わせると4箇所になる、いったい何頭いるのだろうか。

 

次に近所への様子についてこう話し笑っていた・・・

「前の家の住人がうるさい!旦那さんは中華航空機事故に逢っていて、バラバラになって死んだのさ!」

中華航空140便墜落事故 – Wikipedia

この古い事故を持ち出しこの表現には強い憎しみを感じる。

その他でも、同じように反対側の隣の家。離れた場所からの苦情主に対する憎しみの感情は強い。

この猫おじさんが感じていることは、そのまま苦情主の感情でもある。

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問題を整理

 

ご近所トラブルが憎しみレベルまでに深くなってきている。双方の為に穏やかな日常を取り戻すことが大切。

捨て猫されやすそうな場所だけに、実際に捨て猫がおじさんの家に集まってきている可能性は大きい。

近所と対立するがゆえに孤独も強い、今回は関わりを求めて猫をダシに連絡してきた可能性大。

記憶が曖昧になるという状態は不安に陥りやすい状態とも言える。

今後も猫が殺されそう。捨てられそう。この危機感は強い。

関わることは、私にとっても厄介である。

 

解決に向けて必要なこと

 

おじさんの猫の実際の頭数調査(オスメス)

おじさんの近隣を除く家での苦情調査(広範囲に必要)

実際に捨て猫が多いのかを調査

協力獣医にて一斉にメスの不妊手術

苦情処理

捨て猫問題が事実であるなら地域ぐるみで対応を考えてもらう方向性を探る。

多分、この辺りまでくれば方向は見えてくると思う。

おじさんが地域の人と関わりを持てるように調整する。

おじさんへのサポート役になれる協力者を探す。

(声がけ、見守りしてくれる程度でいい)

 

ここまで、私はできる。しかし、今はできないのである。

猫たちが危ない!動いてやれ!と心が叫ぶ。

しかし今の私には10の内なら3の力しかない。

3の力で、3の力の範囲だけでなどと甘い気持ちで関われば、私が危ない!

地域猫活動は常に知恵比べなのだ。自分より長く生きている知恵のある者に簡単にやられてしまい、都合よく使われてしまうだけになり兼ねないのである。

今日みた妊婦猫は、もうすぐ産む。そしておじさんに捨てられるか殺られる可能性が高い。

おじさんは間違いなく厄介な人物だ。

しかし、今の状態まで追い込まれているのも事実。

追い込んでいるものを探さねば。

私が目指していた会の言葉である

猫助けは 人助けである

猫たち、もう少し待っていて欲しい。

必ず、戻るから。

そう思いながら、結局は動いてやれないのに、こんなシュミレーションまでしている。

今は、そんな自分が悲しい。でも確実に私は強くなってきている。猫の元に戻るのかは分からないが、自分の力が3ではなく、7になったら始めよう!

何となく6までもうきているような気がするのだか・・・

それでも今はまだ無理なんだ。ごめんよ、猫たち。

 

どうか、猫を捨てないで!

 

その後の続編の記事についてはこちらからどうぞ ↓

身の危険を感じたら「110番」法テラスは身近な制度

 

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